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貯蓄代わりにもなる保険?-低解約返戻金型終身保険(1)

「この保険に入るとお得ですよ。払った保険料の1.2倍くらいのおカネが戻ってくるんです。貯蓄代わりにどうですか?」
「こどもの教育費の積み立てにこの保険はどうですか?」

おそらく、こんなセールストークで売られている保険 -「低解約返戻金型 終身保険」
このタイプの終身保険でよく名前を聞くのが、損保系生命保険会社 T社の「N」という商品。

時々、私は「教えて!goo生命保険」で回答したりしていますが、質問者が「代理店に勧められた保険」としてよく出てくるのがこの保険です。
このタイプの終身保険(*1)に、医療保険や定期保険(*2)を組み合わせて提案されているようです。

保険営業員のセールストークに乗せられて、「この低金利の時代に、払った金額の1.2倍も戻ってくるなんて、なんとなくオトクそう。」、「貯蓄と保険を兼ねている。損がなさそう。」などとお考えであれば、一旦良く考えてみることをお勧めします。

「一石二鳥」を狙ってこの保険に加入したつもりが「二兎を追う者、一兎も得ず」という結果になりかねません。
この記事が、このタイプの保険に加入しようとするかどうかを検討するきっかけになれば幸いです。

貯蓄を兼ねた保険であれば、「養老保険」(*3)という保険があるのに、なぜ、「低解約返戻金型終身保険」なのでしょう? なぜ、従来型の終身保険ではないのでしょう?
このタイプの保険は、本当にオトクなのでしょうか?

低解約返戻金型終身保険「商品名:N」を例にして、その特徴を、私なりに書いてみます。

(1)解約する人を一定率で見込んでいるから従来型の終身保険に比べ保険料が安くなっている。
(2)払込期間中の解約返戻金(*4)を従来型の終身保険に比べ約70%にしているから従来型の終身保険に比べ保険料が安くなっている。
(3)保険料の払込を満了した後に戻ってくる金額(例:払込保険料の119.3%の額)は、預金利率にしてみたら1.12%程度。
(4)この保険の予定利率(*5)は契約期間中変動しない
(5)保険会社が見込む解約率を超えたほうが保険会社は儲かる。だから、保険会社は解約する人が適度に出てほしい。(秋桜児の想像)
(6)解約した分を埋めるために、保険代理店に高めの販売手数料を提示して、この保険を勧誘するよう促している。だから、保険代理店に保険相談に行くとこの保険を勧められることが多くなる。(秋桜児の想像)
(7)新規加入→解約→新規加入 がうまく回れば、保険会社は従来型の終身保険よりオイシイ。だから、代理店への販売手数料も高くできる。(秋桜児の想像)

このような特徴を踏まえると、「商品名:N」のような低解約返戻金型終身保険に加入する人は、
①保険営業員のセールストークを鵜呑みにすることなく、
②どんな目的で加入するかが明確であり、
③子供の教育費がかさむようになるなどして、その払込保険料が生活費を圧迫するようになっても、保険料払込期間中は解約することなく、
④世の中の預金利率があがっても、この保険に加入していることを恨めしく思うことがない、
このような人であれば、この保険に加入するメリットがあるかもしれません。

次回以降に、この保険の特徴である、上記(1)~(7)について、もう少し詳しく説明してみます。

   --------------------
(*1)終身保険・・・死亡保障が一生涯続く保険
  「かづな先生の保険ゼミ-終身保険」
(*2)定期保険・・・保険期間は一定で、その間に死亡した場合のみ死亡保険金が受け取れる保険
  「かづな先生の保険ゼミ-定期保険」
(*3)養老保険・・・満期保険金と死亡保険金が同額となる保険。
  「かづな先生の保険ゼミ-養老保険」
(*4)解約返戻金・・・生命保険を解約したときに戻ってくるお金。
  「生命保険文化センター-用語辞典-ミニ知識-解約返戻金」
(*5)予定利率・・・一定の運用収益(運用利回り)を想定して、その分を保険料から割り引いている。この割引率(運用利回り)。
  「かづな先生の保険ゼミ-予定利率とは?」
  「ALL Aboutマネー-これってお得ってこと?生命保険の予定利率」
  「YAHOO!保険-責任準備金と予定利率」

  -------------------

☆当ブログ 関連記事☆ (H23.3.20追加記載)
「貯蓄代わりにもなる保険?-低解約返戻金型終身保険(1)」
「貯蓄代わりにもなる保険?-低解約返戻金型終身保険(2)」
「貯蓄代わりにもなる保険?-低解約返戻金型終身保険(3)」
「貯蓄代わりにもなる保険?-低解約返戻金型終身保険(4)」
「貯蓄代わりにもなる保険?-保険でなくても保険はできる」
「貯蓄代わりにもなる保険?-(まとめ)この世にお得な保険はない」

「低解約返戻金型終身保険」に横たわる"長くて深い谷"

「掛け捨てでない保険が良い?(1)」
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「掛け捨てでない保険が良い?(3)」
「「保険も三角」のススメ」
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貯蓄目的で終身保険に加入したい
保険の貯蓄性という幻想
低解約返戻金型保険と定期預金、どちらが利殖に有利?

「教育資金を貯める方法は保険が有効か?」
「教育資金を貯める方法は保険が有効か?(2)」

アカウント型保険を終身保険に見直すべき?(57歳、男性)
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関連記事

Comment

秋桜児さん こんばんは!

長割り終身保険を積極的にお勧めしている保険屋として…
誤解が無いように少し述べさせて頂きます。

まず、お客様に長割り終身をお勧めする時は
必ずこのような、従来の終身保険との比較表をじっくりごらん頂きます。
http://www.rocohouse.jp/hp/DrKEN/syuM.htm
この比較表を見て魅力が無いと思ったお客様に、むりやり薦める事は
決してありませんが、多くのお客様は興味を示していただけます。

長割り終身が代理店手数料が高く出来ているとご推測のようですが…
保険料が安くなった分と同じ比率で手数料も少なくなっています。(^_^;)

1998年10月長割り終身発売以来、私も多数の保有契約がありますが
この理屈を充分にご理解のうえ契約を頂いていますので
これまでの解約は2件(ご夫妻)で、それも事情があってです。

途中解約は確かに不利ですがリンクの比較表をご覧頂ければわかるように
従来の終身保険の解約返戻金の70%であって、保険料は15%ほど安く
なっていますから、支払い保険料に対する解返戻金の比率を見ると
せいぜい十数%との減額といったところです。
 
これは『普通預金』より金利の高い『定期預金』を途中解約したら
ペナルティがあるのと同じ、許容の範囲ではないでしょうか?
 
秋桜児さんが消費者の立場で保険を一刀両断されているようですが…
だったら、今やどこの保険会社でも扱うようになってしまった
解約返戻金をゼロの『医療保険』の方が
契約者は何も知らずに契約し、解約や失効も多いのに…
どうして問題にされないのでしょうか。
http://www.rocohouse.jp/hp/DrKEN/3hikakuF.htm

Re:秋桜児さん こんばんは!

Dr.KEN さん

ご無沙汰しております。当ブログにご訪問いただき、また、コメントもいただき有難うございます。

私は、低解約返戻型終身保険が悪いとも、従来型終身保険が良いとも言っているわけではありません。

ブログ本文でも書いていますが、
①保険営業員のセールストークを鵜呑みにすることなく、
②どんな目的で加入するかが明確である、
のであれば、その保険契約まで否定しているわけではありません。

保険営業員は、一般的には、その保険の良いところしか言いません。
私が示しているのは、セールストークに乗せられて、はるか遠い未来の1点ばかりを見ているだけでは、取らぬ狸の皮算用になってしまいますよ、ということを伝えたいだけです。足元の小石にも気をつけてくださいね、と伝えたいだけです。

数日後のブログに、終身保険と貯蓄等との比較を掲載する予定でおります。
私自身がしたいのは、終身保険以外の手段との比較です。
保険営業員は当然ですが、貯蓄という目的にも保険という手段しか提案しません。
もっと別の方法でもおおよそ同等の効果が得られる方法があります。そちらもご検討したら如何ですか、という提案をしたいと思っています。

この保険に加入すると、こんなにお金が戻ってきます、などと言いますが、「保険」は本来お金を戻してもらうためのものではありませんよね。
保障してもらう"手間賃"を払うものですよね。
本来、その"手間賃"だけを払えば良いのでは?

誰もタダでお金を戻してなんかしてくれません。お金を戻してもらうための余分な"手間賃"までも払っているから、戻してくれるだけのことではありませんか?

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re:ご教示有難うございます

2010/7/6コメントを下さった方へ

初めてのコメント有難うございます。
また、ご教示いただき有難うございます。知りませんでした。
残念です。


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プロフィール

 

秋桜児

Author:秋桜児
初めて生命保険を契約してから○十年。
営業員に勧められるがままに保険契約してはいけないと分かってから、○年。
自分の二の舞になって欲しくないと願っている、妻子持ちの中年サラリーマン。
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