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貯蓄代わりにもなる保険?-保険でなくても保険はできる

今回は、低解約返戻金型終身保険とおおよそ同等の効果が得られるのに、低解約返戻金型終身保険ほど損をしない方法をご紹介します。

貯蓄+逓減定期保険(*1)」を組み合わせ、低解約返戻金型終身保険で支払う月額保険料 17,040円 と同じ金額で、保障額、戻ってくる金額の違いを比べてみました。

「低解約返戻金型終身保険」と「貯蓄+逓減定期(Ⅱ)(*2)」との比較図
「低解約返戻金終身」 と「貯蓄+逓減定期(Ⅱ)」との比較グラフ

「低解約返戻金終身」と「貯蓄+逓減定期(Ⅱ)」との比較表
     低解約返戻金終身」と「貯蓄+逓減定期(Ⅱ)」との比較表

低解約返戻金型終身保険は、死亡保障保険の一種です。保障額(保険金額)は、保険の対象になっている人が死亡したときに支給される(保障される)金額です。
低解約返戻金型終身保険での「戻ってくる金額」は、解約返戻金(解約したときに戻ってくる金額)です。

「貯蓄+逓減定期保険」では、「貯蓄残高」と「逓減定期保険での保障額」を合計した金額を、「保障額」とみなすことができます。
これは、保険の対象になっている人(及び貯蓄している人)が死亡したときには、この合計額が遺されることになるためです。
また、「貯蓄+逓減定期保険」では、貯蓄残高を「戻ってくる金額」とみなすことができます。
(なお、逓減定期保険の解約返戻金は、無いものとしています。)

保険契約10年後での「戻ってくる金額」を比較してみます。
低解約返戻金型終身保険は、10年間支払総額204万円に対して、戻ってくる金額は146万円です。
一方、「貯蓄+逓減定期保険」は、預金利率が現在とおおよそ同じ年利0.5%がずっと続くと仮定しても、戻ってくる金額は183万円です。
戻ってくる金額は、「貯蓄+逓減定期保険」の方が37万円多くなっています。

現在から見ると夢のような預金利率かもしれませんが、仮に年利1.9%になったとすると、契約後10年の時点で、低解約返戻金型終身保険と「貯蓄+逓減定期保険」との、戻ってくる金額の差は52万円となります。

預金利率が、今後30年間ずっと現状のままであっても、払込満了期(30年後)までの間は、「貯蓄+逓減定期保険」で戻ってくる金額が、低解約返戻金型終身保険で戻ってくる金額を下回ることはありません。両者の差額は年々広がっていきます。

また、『「低解約返戻金型終身保険」と「貯蓄+逓減定期(Ⅱ)」との比較図』をご覧いただいてもわかるとおり、「保障額」についても、払込満了期(30年後)までの間は、「貯蓄+逓減定期保険」であっても終身保険と遜色ありません。
 もし、預金利率が現在よりも上がってくれば、払込満了期以降の「保障額」も低解約返戻金型終身保険と遜色なくなることでしょう。

ところで、「貯蓄+逓減定期保険」で、貯蓄残高を「戻ってくる金額」としているのはオカシイと思った方はいたでしょうか。自分で積み立てたお金なのだから、戻ってきて当たり前。低解約返戻金型終身保険のように他の誰かが戻してくれるお金と同じではない、と考えた方はいらっしゃったでしょうか。

実は、低解約返戻金型終身保険でも、解約返戻金として戻ってくるお金は契約者自身が保険料として保険会社に払い込んだお金の一部に過ぎません。
私たちが支払う終身保険保険料は、ザックリ言うと、保障に必要な経費や保険会社の事務経費として消えていくお金と、(解約したら)戻ってくるお金に分かれています。
だから、「戻ってくるお金」は、自分が払ったお金の一部にすぎないのです。
しかし、保険料に占める、保障する部分と「戻ってくるお金」部分の内訳を保険会社が公開していないから、「貯蓄+逓減定期保険」のように「戻ってくるお金」部分が明確に分からないだけなのです。(*3)

低解約返戻金型終身保険の場合は、長期間に亘り最後まで払込を終えた人に限ってしかもその時点で生きている人に限って、中途解約した人から"ピンはね"(*4)したお金を元手に、ささやかなご褒美として「戻ってくるお金」を増やす仕組みの保険にすぎません。

以上の比較をご覧になって如何だったでしょうか?
わざわざ、低解約返戻金型終身保険に加入しなくても、同保険と同額負担で、おおよそ同程度の保障を得ながら、保険料払込期間中の「戻ってくるお金」が減るリスクを軽減する方法をご紹介しました。
低解約返戻金型終身保険では、長い長い保険料払込期間中に中途で解約してしまう人が8割~9割(*5)と見込まれる中、「貯蓄+逓減定期保険」であれば、万一中途で中止したとしても低解約返戻金型終身保険よりも損することはありません。
長い人生、「山あり、谷あり」です。「貯蓄+逓減定期保険」であれば、何らかの理由で貯蓄を中止したとしても、割安な保険料の逓減定期保険のみを継続し、一定の保障額を確保する方法も有ります。
もちろん、こんな提案をする保険営業員はまずほとんどいないでしょう。

一つの選択肢としてご検討されてみては如何でしょう。

「貯蓄+逓減定期(Ⅱ)(*2)」の他、貯蓄性をより高めたいか、保障性をより高めたいかにより、貯蓄と他の保険との組み合わせも可能です。(*6)

貯蓄代わりに保険を活用することだけに目を向けず、「保険代わりにもなる貯蓄」を利用してみませんか?(*7)

  ------------------------

(*1)逓減定期保険・・・保障額が一定割合で減っていく保険
 「かづな先生の保険ゼミ-逓減定期保険」

(*2)例示に使用した逓減定期保険・・・ソニー生命の逓減定期保険」を例として使用しました。
 ソニー生命の商品では、「Ⅱ型」は「Ⅰ型」に比べ保障額が緩やかに減少していくタイプです。保険契約期間30年の場合、「Ⅱ型」は当初保障額と同額が6年間続き、それから約3%ずつ減少します。最終的には、当初保障額の30%まで減少するタイプです。
 「Ⅰ型」は、2年目から保障額が約3%ずつ減少し、最終的には当初保障額の20%まで減少します。20%保障額の状態が契約期間満了前6年間続くタイプです。
 ソニー生命・逓減定期保険 Ⅱ型・Ⅰ型 減額推移

(*3)保険料の内訳公開・・・保険料の内訳(原価)を公開しているのは、日本の全生命保険会社で唯一「ライフネット生命」だけです。
 「徹底した情報公開を目指すライフネット生命保険、付加保険料率の全面開示へ 2008年11月21日」
 *同社は、死亡保障保険では、定期保険(無解約返戻金型)しか発売していませんので、「貯蓄」相当部分はありません。

(*4)ピンはね・・・低解約返戻金型終身保険は、保険料払込期間中の解約返戻金が、従来型終身保険の70%に引き下げられています。払い戻す解約返戻金を少なくした分、保険料を安くする仕組みのようです。保険料を安くしても、中途解約者からの解約返戻金"ピンはね"分があるから、結果として、保険会社は従来型終身保険と同水準の保険収入を確保できるということ。だから、払込満了期には解約返戻金水準を従来型終身保険と同じにできる。
このようなことから、「中途解約した人から"ピンはね"したお金を元手に、ささやかなご褒美」という表現をしています。

(*5)「貯蓄代わりにもなる保険?-低解約返戻金型終身保険(2)」

(*6)
 ○もう少し貯蓄性を高めたい場合
  ・貯蓄とソニー生命・逓減保険Ⅰ型との組み合わせ
   「低解約返戻金終身」と「貯蓄+逓減定期(Ⅰ)」との比較図
   「低解約返戻金終身」と「貯蓄+逓減定期(Ⅰ)」との比較表

  ・貯蓄と収入保障保険との組み合わせ
   「低解約返戻金終身」と「貯蓄+収入保障」との比較図
   「低解約返戻金終身」と「貯蓄+収入保障」との比較表
    (注)収入保障保険の保障最低額が月5万円であるため、
      当初保障額が1800万円となっている。

 ○もう少し保障性を高めたい場合
  ・貯蓄と(平準)定期保険との組み合わせ
   「低解約返戻金終身」と「貯蓄+平準定期」との比較図
   「低解約返戻金終身」と「貯蓄+平準定期」との比較表

(*7)asahi.com「保険の「強制貯蓄機能」は、いまや幻想」

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☆当ブログ 関連記事☆ (H23.3.20追加記載)
「貯蓄代わりにもなる保険?-低解約返戻金型終身保険(1)」
「貯蓄代わりにもなる保険?-低解約返戻金型終身保険(2)」
「貯蓄代わりにもなる保険?-低解約返戻金型終身保険(3)」
「貯蓄代わりにもなる保険?-低解約返戻金型終身保険(4)」
「貯蓄代わりにもなる保険?-保険でなくても保険はできる」
「貯蓄代わりにもなる保険?-(まとめ)この世にお得な保険はない」

「低解約返戻金型終身保険」に横たわる"長くて深い谷"

「掛け捨てでない保険が良い?(1)」
「掛け捨てでない保険が良い?(2)」
「掛け捨てでない保険が良い?(3)」
「「保険も三角」のススメ」
「「保険も三角」のススメ(2)」

貯蓄目的で終身保険に加入したい
保険の貯蓄性という幻想
低解約返戻金型保険と定期預金、どちらが利殖に有利?

「教育資金を貯める方法は保険が有効か?」
「教育資金を貯める方法は保険が有効か?(2)」

アカウント型保険を終身保険に見直すべき?(57歳、男性)
一般の主婦が月額保険料36000円の保険に入るのは?(40歳、主婦)

《当ブログ・カテゴリー目次》
「快適らいふ        目次」
 ・「はじめに         目次」
 ・生命保険         目次
 ・「必要保障額の考え方 目次」
 ・「医療保険         目次」
 ・「生命保険料       目次」
 ・「生命保険料比較    目次」
 ・「保険募集人       目次」
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 ・「時事ニュース      目次」
 ・「生命保険 関連用語  目次」
 ・「保険加入参考サイト  目次」
 ・「生命保険Q&A     目次」
 ・「言葉の備忘録      目次」
 ・「日記            目次」
(赤い文字で書かれたものは本記事に関連が深いカテゴリーです。橙色で書かれたものは、その次に関連があるカテゴリー。)
関連記事

Comment

No title

このブログに"拍手"を下さっている方

このブログ記事に拍手を下さる方の中に、保険営業員の方もいらっしゃるようです。

ご賛同いただき有難うございます。
消費者の役に立つ、消費者の立場に立って考えることができる、
そんな保険営業員の方々が、増えていっていただきたいと思います。

No title

やたらと低解約返戻金終身を嫌っていらっしゃいますが、短期払込や、年払・前納を紹介しないのはなぜでしょうか?

また、個人年金保険では各社とも死亡時に既払保険料相当額は保障しています。税金の控除枠がある分だけ、貯蓄よりも個人年金が優れているように思いますがなぜ貯蓄なのでしょうか?

H23.12.31までに月9000円程度の個人年金を契約すれば年収400万の方で1-1.5万円程度、税が減ります。単純に考えて10%の利回りです。   
税制特約には解約制限がありますし20年程度もと本割れですが、無視するには惜しい気がします。組み合わせの選択肢の1つとしては入りませんか?

No title

すみのいちやす さん

コメントありがとうございます。
お返事が遅くなり、申し訳ございません。

低解約返戻金型終身保険は、払込を満了しなければ、メリットのない保険である、ということを申し上げたいに過ぎません。
しかも、払込満了しても、貯蓄として夢のような運用結果を得られるわけでもありません。

予定利率も多くの場合、契約時の予定利率のままですから、将来金利が上がったら、元本割れリスクを抱えながら、貯蓄としても全く魅力のない商品になってしまいます。

保険営業員は、払込完了することを前提に商品を勧めますが、人生山あり谷ありです。

"谷"の時のことも考えれば、貯蓄で資金を積み立てて言ったほうが、間違いがないと考えます。
http://ucosmos.blog95.fc2.com/blog-entry-327.html

「万一の事」のことを想定して生命保険を契約するのに、支払いだけは「万一支払い終えない」ことをなぜ想定しないのでしょう。
あるいは、払い終えるまでは「万一の事」がないと考えるのでしょうか。
低解約返戻金型終身保険は、払い終えないと、貯蓄として機能しません。つまり、払い終えるまで、「生きている」必要があります。
払い終えるまでの数十年間、「万一の事」がないと考えるなら、その間は、生命保険なんて契約する必要はありません。

払込期間中に亡くなったら、定期保険に比べて割高な保険料を払って死亡保険金を受け取ることになります。

保険営業員は、所得税、住民税の生命保険料控除があることを強調したりしますが、同一の保険金額で、定期保険と終身保険を比べたら、年間1-1.5万円程度の差で収まりますか?


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秋桜児

Author:秋桜児
初めて生命保険を契約してから○十年。
営業員に勧められるがままに保険契約してはいけないと分かってから、○年。
自分の二の舞になって欲しくないと願っている、妻子持ちの中年サラリーマン。
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