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保険の貯蓄性という幻想

ある保険営業員(仮に「Aさん」と呼びます)が、ご自身のブログで盛んに「保険の資産性(貯蓄性)」を強調しています。
 
結論から申し上げれば、現在のような低金利下で資産性(貯蓄性)のある保険(Aさんの推奨商品は、予定利率(*1)固定型の低解約返戻金型終身保険)を売ろうとするのは、単に「自分の商売を優先した保険営業員の勝手な都合」だけだと思っています。

私は、現在のような低金利下では、保険の持つ貯蓄性とやらは無視して、保険本来の機能である「保障性」を重視した保険契約をするのが得策、保険と貯蓄とは分けるのが得策だと考えています。
保険の貯蓄性とやらに惑わされると、お金をドブに捨てかねないと考えています。


Aさんは、自身のブログ記事で、ライフネット生命の「目からウロコの保険塾」に対して、独自のコメントを寄せたものを作成しています。

この中で「日本が他国に比べて高い保険金額の生命保険契約をしているのは、国内生保における営業成績の評価が保険料ではなく保険金額になっていることも、原因の一つ」という趣旨のことを書いています。
しかしこれは、国内漢字系生保だけのことだけを言っているのであって、Aさんが属している漢字系生保以外の生保の報酬体系については言っていないのではないでしょうか。

漢字系生保以外の生保保険営業員の報酬は、保険金額ではなく保険料に概ね比例している。このことが、終身保険を勧めがちになる原因の一つになっているのだと思っています。(*2)

Aさんが代理店をしている保険会社の報酬体系が漢字系生保と将来同じようになったとしたら、Aさんは現在と同じように資産性があるという保険商品の魅力(?)を発信し続けるのでしょうか?

Aさんの”占い”によると、日本は今後デフレのままになるということです。
予定利率固定型の低解約返戻金型終身保険を販売しているAさんにとって、緩やかなインフレでも、それが起こることは都合が悪いと言う事情があるからなのかも知れません。

金融専門家でさえ、2008年に起こったリーマン・ショックを事前に予測できませんでした。複雑なデリバティブ商品で儲け続けることができると信じていました。
米国の大手証券会社の専門家でさえも将来を予測できなかったのです。
私は、Aさんの”占い” は信じません。信じても楽しくないからです。

また、Aさんは、「保険会社が売りたがらない保険会社がリスクを取る資産性の高い生命保険に注目すべき」と書いています。
そもそも、現在そのような商品がどこかの保険会社で販売されているのでしょうか。

現在の低金利下で、予定利率5%の円建て普通養老保険が発売されるのであれば、その商品は確かに注目すべき「保険会社が売りたがらない、保険会社がリスクを取る資産性の高い生命保険」だと思いますので、保険商品という視点ではなく、資金運用商品として私も購入するかもしれません。

しかし、現在販売されている低解約返戻金型終身保険は、決して「保険会社が売りたがらない、保険会社がリスクを取る資産性の高い生命保険」だとは思いません。
むしろ、保険会社にとって小さいリスクで販売できる、保険会社が売りたい商品であるからこそ、生保会社HPトップに商品広告を掲げているのでしょう。

予定利率固定型の低解約返戻金型終身保険について言えば、
低い予定利率のまま、数十年間にわたって、資金を保険会社に縛り付けられるという犠牲を払わなければ得られない貯蓄性。払込を満了し終わったとしても、年利にしたら1%程度。中途で解約すると元本割れ-つまり、預け入れ額の中から手数料を払って保険会社にお金を預けていたのと同じ効果-になる。
低解約返戻金型終身保険を契約した人のうち、一体何割の人が、数十年間に亘る”ガマン比べ”に勝ち残るのでしょう。このような商品に、少なくとも私は魅力を感じません。

そもそも「終身保険」自体は「一生涯の死亡保障」をする保険商品であって、貯蓄と言う観点からは魅力に乏しい商品であるとも考えています。

私なら、現在金利は低いですが、資金の自由度が高い銀行預金を選びます。

しかし、私はこの終身保険の資産性について全否定できるほどの知識を持っているわけではありません。
過去のブログにも書きましたが、現時点で低解約返戻金型終身保険を契約するにあたって、
1.保険営業員のセールストークを鵜呑みにすることなく、
2. どんな目的で加入するかが明確であり、
3. 子供の教育費がかさむようになるなどして、その払込保険料が生活費を圧迫するようになっても、保険料払込期間中は解約することなく、
4.世の中の預金利率があがっても、この保険に加入していることを恨めしく思うことがない、
このようことを了解できる人の中に、限定的にメリットを感じる人がいるのかもしれません。
私の考えが及ばないだけかも知れません。

   :::::::::::::::::::::

Aさんが書いているブログで、「生命保険と資産性」というテーマで数回にわたり記事が書かれていました。
Aさんがこのテーマで記事を書くことになった発端は、私ともう一人の読者が、Aさんの別のブログ記事へ一方的に「貯蓄性生命保険不要論」のようなコメントを寄せたからだということです。

当初、Aさんのブログ記事に対して直接コメントを寄せようと思いましたが、直接コメントをすると、誰であるかが明白な特定の個人(Aさん)を攻撃するようなことになりかねませんし、それは私の本意ではありません。Aさんも迷惑でしょう。
そこで、一般的な話として、外資系生保や損保系生保の営業員が盛んに売ろうとしている「資産性のある生命保険商品」を購入することが、消費者にとって本当にメリットがあるかどうかについて、当ブログで書いてみました。

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(*1)予定利率・・・・・予定利率とは、保険会社が“この利率で運用します”と約束した利率のこと。(かづな先生の保険ゼミ-予定利率
 別の言い方をすれば、「保険料の割引率」。 予定利率の高い保険は、低い保険に比べて、安い保険料で同額の保障を得られる。

(*2)30歳、男、死亡保険金1000万円の場合
 a「終身保険、保険料払込60歳まで」の月額保険料 約20000円
 b「定期保険、保障期間30年(60歳まで)、保険料払込60歳まで」
  の月額保険料 約4000円
 c「定期保険、保障期間10年(40歳まで)、保険料払込40歳まで」
  の月額保険料 約2000円
 同じ1000万円の保障でも、aの保険とcの保険では、月額保険料が10倍違う。
 保険営業員が受け取る報酬が、契約者が支払う保険料に比例している場合、aの保険を勧めたほうがより高い報酬を受け取れることになる。保険営業員にとって、aの保険のほうがオイシイ。

-------------------

☆当ブログ 関連記事☆ (H23.3.20追加記載)
「貯蓄代わりにもなる保険?-低解約返戻金型終身保険(1)」
「貯蓄代わりにもなる保険?-低解約返戻金型終身保険(2)」
「貯蓄代わりにもなる保険?-低解約返戻金型終身保険(3)」
「貯蓄代わりにもなる保険?-低解約返戻金型終身保険(4)」
「貯蓄代わりにもなる保険?-保険でなくても保険はできる」
「貯蓄代わりにもなる保険?-(まとめ)この世にお得な保険はない」

「低解約返戻金型終身保険」に横たわる"長くて深い谷"

「掛け捨てでない保険が良い?(1)」
「掛け捨てでない保険が良い?(2)」
「掛け捨てでない保険が良い?(3)」
「「保険も三角」のススメ」
「「保険も三角」のススメ(2)」

貯蓄目的で終身保険に加入したい
保険の貯蓄性という幻想
低解約返戻金型保険と定期預金、どちらが利殖に有利?

「教育資金を貯める方法は保険が有効か?」
「教育資金を貯める方法は保険が有効か?(2)」

アカウント型保険を終身保険に見直すべき?(57歳、男性)
一般の主婦が月額保険料36000円の保険に入るのは?(40歳、主婦)


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関連記事

Comment

No title

大変ご無沙汰しております^^;

生命保険の貯蓄性、資産性を前面に押し出す販売手法ですが、その始まりは、バブル経済が始まる前の財テクブームに起こった好金利選考意識の高まりによる一時払養老保険ブームにあるかと思います。

「生命保険会社の経営破綻」を読む限り、どうもこのときのブームをきっかけに、保険に内蔵された保障を補完するための貯蓄機能がクローズアップされ、保障の提供という本来の役割が置き去りにされた販売手法を生み出したようです。

個人的には、貯蓄性・資産性を前面に押し出すと、生命保険本来の役割を理解することを妨げてしまい好ましくないと思っておりますが、どうも20年以上も使われている手法ゆえに、感覚が麻痺してしまっているようです。

No title

現役保険営業マンさん

久しぶりのコメント有難うございます。

>貯蓄性・資産性を前面に押し出すと、生命保険本来の役割を
>理解することを妨げてしまい好ましくない

全く同感です。
田村 祐一郎さん(流通科学大学教授)が同様のことを言っていました。
http://ucosmos.blog95.fc2.com/blog-entry-77.html
「日本人は「何も起きなかったら掛け捨ては損」との意識が強く、保険を「貯蓄の一種」に変質させてきた。
このことは、リスクに応じて保険を上手に使いこなす能力を身につけることを阻んでしまった。」

現役保険営業マンさんもご存知の「Aさん」は、保険の本来の役割を妨げる活動がお好きなようです。

6/14に、現役保険営業マンさんがAさんのブログにコメントを寄せていらっしゃいました。
現役保険営業マンさんのコメントはごもっともです。

Aさんは、営業員の期間が長いからなのか、自称"保険診断の名医"ということですが、本当は保険のことを分かっていない人かも知れないと思い始めています。

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

No title

生命保険の貯蓄型さん

2011/02/17 16:43にいただきました、
> とても魅力的な記事でした。
> また遊びにきます。
> ありがとうございます。
というコメントありがとうございました。

お礼が遅くなり申し訳ございませんでした。

生命保険の貯蓄型さんがおっしゃるような「魅力的な記事」になるようにブログを書いていきたいと思っています。

これからも、引き続き当ブログをご愛顧いただけますと幸いです。


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プロフィール

 

秋桜児

Author:秋桜児
初めて生命保険を契約してから○十年。
営業員に勧められるがままに保険契約してはいけないと分かってから、○年。
自分の二の舞になって欲しくないと願っている、妻子持ちの中年サラリーマン。
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