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アカウント型保険を終身保険に見直すべき?(57歳、男性)

<<質問>>
57歳、男性会社員です。あと数年で定年退職を迎えますが、その後もしばらくは働きたいと思っています。
子供たちは既に社会人です。自分たち夫婦に何かあったときに、子供たちになるべく経済的に負担をかけないようにしたいと思っています。

現在、大手生命保険会社のアカウント型保険(*)に加入しており、毎月4万円ほど保険料を払っています。70歳までこの保険料が続く予定です。
定年退職後に4万円の保険料を払い続けていくのは厳しいので、保険営業員をしている大学時代の友人に相談したところ、「子供さんもひとり立ちしているので、現在のような大きい保険は要らないだろう。」と言われ、以下の保険を勧められました。

主契約:低解約返戻金型終身保険 保障額250万円(月額保険料 11000円弱)
特約:終身医療保険 1入院120日まで保障 入院1日7千円(月額保険料 11000円強) 

合計月額保険料 約22000円。75歳まで払込。
75歳までに払い込む総額保険料 約473万円

最近は保険料が安い掛け捨て保険(定期保険)もあるようなので、それではダメかと言うと、その営業員から次のように言われました。
「57歳で10年間保障の定期保険に加入するなら、終身保険より確かに安い。しかし、67歳で次の10年間、さらに77歳でその次の10年間の定期保険に加入していくと、しまいには、終身保険より高い月額保険料になる。」

また、勧めている終身保険(&特約医療保険)は「資産性」があるとも言われました。

年齢  保険料累計  解約返戻金  実質負担額
60    79万円    46万円     33万円
65    210万円    129万円     82万円
67    263万円    162万円    101万円
70    342万円    213万円    129万円
74    447万円    287万円    160万円
75    473万円    373万円    100万円
80    473万円    373万円    100万円

保険営業員の勧めるこの保険に加入すべきでしょうか?

(この質問は、秋桜児が創作した質問です。)

<<回答 >>
保障が全くなくなるのが当面不安であれば、安い掛け捨て保険(定期保険)ではいけませんか?
・死亡保障保険(月額保険料 1954円)
 オリックス生命 ファインセーブ 10年保障、保障額200万円
・医療保険(月額保険料 2300円)
 ネクスティア生命 カチッと医療 10年保障、1入院60日まで保障、入院1日5千円
以上の保障で、67歳までの10年間の合計保険料は、51万円です。
67歳以降は、保険を「卒業」することとしたら如何ですか?
67歳で「卒業」することに不安があるならば、今から定年までのあいだに「貯蓄」をしていったら如何ですか?

今回営業員から勧められた保険の保険料は、アカウント型保険に比べれば、確かに半分(4万円→2万円)になります。
相談者さんは、定年退職後もしばらく働くということですが、現実問題として、75歳まで毎月2万円もの保険料を払い続けられそうですか? あるいは、無理してまで払い続けますか?

今回勧められた保険では、250万円の終身保険(死亡保障保険)のために230万円を支払います。
入院1日7000円を保障する終身医療保険のために240万円を払います。医療保険は終身保険の特約となっているため、医療保険だけを残すことができません。

保険営業員は「資産性」を強調しているようですが、解約しなければ得られない「資産性」です。その後の保障を放棄して得られる資産性です。
それができるくらいなら、最初から「終身の保障」など不要だと思いませんか?
無理に無理を重ねて470万円もの保険料を払い、解約して370万円の「資産性」を得るくらいなら、470万円を貯蓄して「470万円+利息」の「資産性」を得たほうがずっとマシだと思いませんか?

60歳定年になれば、会社から退職金を受取れるのでありませんか? 退職金のうち、ご夫婦の突発的な出来事でお子さんに経済的な負担をかけないために250万円~300万ほどを残しておけば、保険料を一切負担しなくても、入院などに対処できるのではありませんか?
あるいは、毎月2万円を払ったつもりで貯蓄していけば、さらにプラスアルファで強力な対処ができます。相談者さんだけではなく、奥様に対する対処もできるお金にすることができます。もちろん元本割れもありません。

公的医療保障で、「高額療養費制度」をご存知ですか? 入院自己負担額は月に最高10万円程度になる制度です。退職後も適用になります。
(日経新聞-医療保険 - 高額療養費制度(70歳未満)

後田 亨氏は、 asahi.com「保険のカラクリ」 、「中高年からの保険 「特約」は無くていい」の中で、
「年齢とともに切実に感じられる不安に対し、保険の内容を充実させて対応する」という考え方は、根本的に間違っている」、
「そもそも保険は、中高年が「卒業」を目指して活用すべきもの」、
「「入院などは、中高年になってから増えるはずなのに」と思われる向きもあるかもしれません。しかし、それは「気持ちの問題」です。「お金の問題」としてとらえると、入院の可能性が高まる年代だからこそ、入院への備えに保険ではなく「貯蓄」を利用すべきなのです。」
と言っています。普通の保険営業員はこんなことは決して言いません。

保険営業員は、「あなたの心配を解決するためには、どうしても保険でなくてはなりませんか?」とか、「生命保険がしてくれることは、何かあった時にお金を払ってくれること。その分のお金があれば保険は要りません。」などということも決して言いません。

相談者さんに月額4万円もの保険料を払わせているアカウント型保険を勧めた大手生保営業員も、相談者さんを"カモ"にしたけれど、
月2万円もの保険を勧めている、大学時代の友人だという保険営業員にも誠実さを私は感じません。
今回の保険提案は、営業員の都合のみを優先させた提案だと思います。

もうこれ以上、保険営業員の"カモ"になるのはやめましょう。

老後に必要なのは、「保障」ではなく、「現金」だと私は思います。

-----------------------
(*)アカウント型生命保険
 「自由設計型(アカウント型)と従来型はどう違う?」保険選びネット
 「自由設計型(アカウント型)商品の保険設計書の読み方」保険選びネット
---------------------

☆関連記事☆ (H23.3.20追加記載)
「保険営業員を使い切る (1) -良い営業員、悪い営業員-」
「保険営業員を使い切る (2) -私の嫌いな営業員-」
「良い乗り合い代理店の見分け方」
「「悪徳」保険販売員の見分け方」
「FPを解剖する2 -良いFPを選ぶには-」
「生命保険の"無料"相談はおトク?」
「保険代理店の「無料相談」は、「無料商談」」

「保険営業員の狙い 」
「割高商品は不安を煽って売る」
「わからないものにお金を払ってはいけない」

「貯蓄代わりにもなる保険?-低解約返戻金型終身保険(1)」
「貯蓄代わりにもなる保険?-低解約返戻金型終身保険(2)」
「貯蓄代わりにもなる保険?-低解約返戻金型終身保険(3)」
「貯蓄代わりにもなる保険?-低解約返戻金型終身保険(4)」
「貯蓄代わりにもなる保険?-保険でなくても保険はできる」
「貯蓄代わりにもなる保険?-(まとめ)この世にお得な保険はない」

「低解約返戻金型終身保険」に横たわる"長くて深い谷"

貯蓄目的で終身保険に加入したい
保険の貯蓄性という幻想
低解約返戻金型保険と定期預金、どちらが利殖に有利?
アカウント型保険を終身保険に見直すべき?(57歳、男性)
一般の主婦が月額保険料36000円の保険に入るのは?(40歳、主婦)


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Author:秋桜児
初めて生命保険を契約してから○十年。
営業員に勧められるがままに保険契約してはいけないと分かってから、○年。
自分の二の舞になって欲しくないと願っている、妻子持ちの中年サラリーマン。
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