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医療保険で得られる「安心」の実態-原価率など-

 生命保険会社が公開している医療保険に関するデータから、「原価率」などを調べ、それらから医療保険で得られる「安心」の実態をみてみます。

1.原価率
 下の表は、保険会社が契約者(加入者)から受け取っている保険料(掛け金)のうち、契約者に対して入院給付金等として支払った金額の割合を示したデータです。(*1)
つまり、保険会社が契約者から集めた保険料のうち、どのくらいを給付金等として契約者に還元しているかを示したものです。

ザックリ言うと、保険料の約3割未満です。つまり、医療保険の原価率は平均で30%未満ということ。残り7割超は、保険会社のフトコロに入っているということです。
医療保険の原価率30%は、高いと思いますか?低いと思いますか?(競馬は75%、宝くじは45%のようです。)(*2)

但し、下表の"率"には、保険会社が給付金支払いのために要した事業費も含まれている。契約者の受取金額での正味の"率"はわからない。

また、下の表は、
①旧来からの販売手法をとっている、歴史の古い保険会社(いわゆる、漢字生保)、
②外国資本により設立した生保(いわゆる、外資系生保)、
③比較的最近に他分野から参入した保険会社(いわゆる、カタカナ生保)、
④損害保険会社が設立した保険会社(いわゆる、損保系生保)
の4社の例です。

第三分野、発生率(簡略)その1
(日本生命の(注)書き:第三分野発生率は、分子を発生保険金額(保険金・給付金の支払額、対応する支払備金繰入額(保険業法施行規則第72条に定める既発生未報告分を除く。)及び保険金・給付金等の支払いに掛かる事業費の合計額)、分母を経過保険料として算出した率です。)

2.発生率
 次に、契約者(加入者)が、どれくらいの頻度で、入院給付金等を受け取るかを見てみます。

「1.」の表は、「金額」の割合でした。下の表は、「1.」の表に、「件数」の割合も加えた表です。(「特約発生率」表)(*1)
この表は、「医療保険特約」が付いている契約件数のうち、どのくらいの割合で給付金等の支払いが発生したかを示しています。

ザックリ言うと、対象契約件数の4%です。つまり、医療保険の特約を付けている契約者のうち、給付金等を受け取るのは、平均して1年間で25人に一人ということ。
(感覚的に言うと、現役世代(60歳以下)として仕事に従事している人(医療保険を契約可能な人)の中で入院する人の割合は、1年間で1000人のうちせいぜい2~3人程度(0.2~0.3%程度)と思われる。入院給付金を受け取る割合を「25人に一人」という割合に押し上げているのは、契約を継続している60歳超の契約者ではないかと考えられる。)(*3)
一人の契約者に置き換えてみると、平均で25年に1回、入院等給付金を受け取る計算です。
H23第三分野、発生率(簡略)その2
(特約発生率: 1.特約発生率は、分子を特約保障発生契約、分母を経過契約として算出した率です。 2.経過契約で、災害死亡保障契約以外は(年度始保有+年度末保有)÷2を使用しています。)

3.給付額
 入院等給付金を受け取った人は、平均でいくらくらい受け取っているかを示したものが、下の表です。(*4)

入院給付金は、契約1件当たり約12万円。手術給付金は、契約1件当たり約11万円。
手術を伴う入院をした人だと、平均で23万円を受け取っている計算です。
H23医療給付金の支払い状況

4.まとめ-医療保険で得られる「安心」の実態-
 多くの人たちが、病気で入院するのが不安だと言って、「安心」を求めて医療保険に加入します。
これまでのデータから、契約者(加入者)の平均像を想像してみると、
・一生涯に医療保険の保険料(掛け金)として200万円ほどを払い込み、
・一生涯(契約から50年間)に2回ほど給付金を受け取る。
・その額は、入院1回で20万円ほど、2回合計で40万円ほど。


これが、医療保険で得られる「安心」の平均的な実態です。

入院給付金等を受け取ったときは、「入院して20万円を受け取った。助かった。うれしい。」と思うかもしれません。しかし、それまでいくらの保険料(掛け金)を払ってきたか、あるいは、これから払っていくか、についても考えてみてください。
それに、社会保障制度を踏まえた場合、そもそもその金額を受け取らないと「とても困った」のでしょうか?(*5)

あくまでも平均的な計算ですが、既に「何かあったときのための貯蓄」を40万円以上持っている人は、「安心」を求めて医療保険に200万円を投入する必要性を、まずは考えてみてはいかがでしょうか。

保険営業員に不安を煽られ、それに乗せられてしまうことがいかにバカバカしいか、お考えになってみてはいかがでしょうか。

---------------
(*1)生保26社の医療保険・原価率(第三分野保険の給付事由又は保険種類の区分ごとの、発生保険金額の経過保険料に対する割合)
(根拠データ)
・日本生命の現状2012(150ページに掲載)
 http://www.nissay.co.jp/kaisha/annai/gyoseki/pdf/2012/disc2012_P148_150.pdf
・明治安田生命の現況2012(137ページに掲載)
 http://www.meijiyasuda.co.jp/profile/disclosure/pdf/2012/status_2012_08.pdf
・第一生命の現状 2012(117ページに掲載)
 http://www.dai-ichi-life.co.jp/company/gyouseki/gyseki12/index.html
・住友生命・平成23年度決算のご報告(156ページに掲載)
 http://www.sumitomolife.co.jp/common/pdf/about/company/ir/disclosure/H23/p154-156.pdf
・三井生命の現状2012(108ページに掲載)
 http://www.mitsui-seimei.co.jp/settlement/pdf/disclosure201214.pdf
・朝日生命の現状2012年(124ページに掲載)
 http://www.asahi-life.co.jp/company/intro/disclosure/cq6g7o000003ifqu-att/disclosure2012_9.pdf#%E3%83%80%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89
・2012フコク生命の現状(145ページに掲載)
 http://www.fukoku-life.co.jp/corporate/profile/affairs/download/d12_12.pdf
・2012大同生命の現状(85ページに掲載)
 http://www.daido-life.co.jp/about/company/pdf/2012/2012_b_10.pdf
・かんぽ生命の現状2012(140ページに掲載)
 http://www.jp-life.japanpost.jp/aboutus/disclosure/pdf/2012/09_3_2_P137_p140.pdf
・アフラックの現状2012(119ページに掲載)
 http://www.aflac.co.jp/corp/report/disclosure/pdf/2012/p118_119.pdf
・メットライフ アリコの現状 2012(103ページに掲載)
 http://www.metlifealico.co.jp/about/report/pdf/2012/br2012_2.pdf
・プルデンシャル生命の現状2012(87ページに掲載)
 http://www.prudential.co.jp/company/achievement/pdf/pru20122.pdf
・ジブラルタ生命の現状(平成23年度決算)(72ページに掲載)
 http://www.gib-life.co.jp/st/about/company/kessan2012_pdf/kessan2012.pdf
・マニュライフ生命・アニュアル・レポート 2012(42ページに掲載)
 http://www.manulife.co.jp/corporate/pdf/annual_report2012.pdf
・アクサ生命 アニュアルレポート2012(87ページに掲載)
 http://www2.axa.co.jp/info/ir/annual/2012/pdf/AL_080_106.pdf
・アイエヌジー生命の現状2012(平成23年度決算版)(64ページに掲載)
 http://www.ing-life.co.jp/ing/disclosure/Disclosure2012_5.pdf
・富士生命の現状2012(72ページに掲載)
 http://www.fujiseimei.co.jp/assets/files/pdf/2012Disclosure/2012Disclosure_06.pdf
・オリックス生命の現状2012(平成23年度決算報告)(73ページに掲載)
 http://www.orix.co.jp/ins/koho/disclose/2011_06.pdf
・ソニー生命・ディスクロ-ジャ-誌 2012(112ページに掲載)
 http://www.sonylife.co.jp/company/results/disclosure/pdf/12data.pdf
・東京海上日動あんしん生命の現状 2012(96ページに掲載)
 http://www.tmn-anshin.co.jp/company/corp/report/disclosure/gnj_2012_02.pdf
・NKSJひまわり生命の現状 2012(111ページに掲載)
 http://www.nksj-himawari.co.jp/company/ir/disclosure.html
・損保ジャパンDIY生命の現状2012 (67ページに掲載)
 http://diy.co.jp/company/management/report/disclosure_2012.pdf
・三井住友海上あいおい生命2012(122ページに掲載)
 http://www.msa-life.co.jp/result/pdf/disclosure/2012disc_companyData.pdf
・ライフネット生命の現状2012(67ページに掲載)
 http://wimg.netseiho.com/shared/pdf/LIFENET_disclosure_zine_2012.pdf
・ANNUAL REPORT2012 ネクスティア生命保険の現状(平成23年度決算版)(44ページに掲載)
 http://www.nextialife.co.jp/corporate/pdf/120803_a.pdf
・メディケア生命の現状 2012(53ページに掲載)
 http://www.medicarelife.com/news/pdf/I227/file1.pdf

(*2)「保険と宝くじと競馬・ "戻り率"比較から」
 http://ucosmos.blog95.fc2.com/blog-entry-113.html

(*3)厚生労働省「平成23年(2011)患者調査の概況」
  http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/11/
  「性・年齢階級別にみた受療率(人口 10 万対)」http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/11/dl/02.pdfによると、30歳~59歳の人で、ある1日に入院していた人の割合は、人口10万人あたり400~500人程度。(0.4~0.5%程度)。(この中には、ずっと病気がちで医療保険を契約できない人たちも含まれる。)
  「退院患者の平均在院日数等」http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/11/dl/03.pdfによると、平均入院日数は、30日程度。但し、入院日数0~14日以下の患者が全体の5割超。また、退院患者の平均在院日数を傷病分類別にみると、長い順に「精神及び行動の障害」296.1日、「神経系の疾患」76.2日、「循環器系の疾患」45.3日となっている。

(*4)「生命保険の動向(2012年版)」-医療給付金の支払い状況
  http://www.seiho.or.jp/data/statistics/trend/pdf/19.pdf
 入院給付金553万件、6577億円(118,933円/件)、手術給付金302万件、3381億円(111,953円/件)

(*5)「高額療養費制度」のチカラ
 http://ucosmos.blog95.fc2.com/blog-entry-346.html

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☆当ブログ 関連記事(H25.5.20加筆)☆
「入院費の支払に貯蓄を取り崩すのは損?」
「終身型の医療保険、一生の安心には疑問符」
「「高額療養費制度」のチカラ」
「社会保障制度のチカラ」


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初めて生命保険を契約してから○十年。
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